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LLP動物法務協議会関東ブロック > メールマガジンバックナンバー > Vol.45
ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン バックナンバー |
動物法務協議会 Presents 〜 Vol.45
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◆ ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン ◆
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『ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン』は
動物法務協議会が発行する動物関連のメールマガジンです。
動物に関する裁判や事件、法令改正の情報や
ペットトラブルに関する記事、エッセイ等をお届けします。
───────────── ◆ ───────────── 環境省が、動物愛護管理基本指針(仮称)(素案)に関する
意見を募集しています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7337
(7月20日(木)〜8月21日(月)の間)
これは、動物の愛護及び管理に関する法律第5条第1項にもと
づくものです。
その基本的枠組みには次の四つがあります。骨格はすでにできて
いて、次のURL
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=8295&hou_id=7337
で見ることができます。
[1]動物の愛護及び管理の基本的考え方
[2]今後の施策展開の方向
[3]動物愛護管理推進計画の策定に関する事項
[4]基本指針の点検及び見直し
ひとまず、『[1]動物の愛護及び管理の基本的考え方』を
読んでみました。
そこでは、
■動物の愛護について、高いステージからの主張がされ、
■動物の管理について、人と動物の共生に関する必要が説かれ、
■それらについて、国民的合意形成の必要性に触れられています。
このなかで、動物の愛護の部分(本文4行目から)で、ささいな
ことが気になりました。つまり
『人と動物とは生命的に連続した存在であるとする科学的な知見や
生きとし生けるものを大切にする心を踏まえ・・・』
の部分です。
『人と動物とは生命的に連続した存在』なのは、あきらかです。
それなのに、『であるとする科学的な知見』と付け加えている
のは、軽い責任の放棄が見えます。
もっとささいなことを言えば、『生きとし生けるもの』と
書くのも止めて欲しいです。このたぐいの慣用句は、臭いはじ
めています。
このような、たからかな宣言などを読むたびに、その効果を
考えることがあります。そして、じきに懐疑的になってしま
います。
たいていの場合、宣言は具体的でなく、いってみれば儀式の
ご挨拶のようなものだとも考えられますから、そこでいちいち
文句を言うのは、大人気ないことかもしれません。
しかしすでに、我々の生活と動物の生命の取り扱い方が絡み
合っている以上、『たからかな宣言』を、斜に構えて批判する
だけでなく、組する姿勢も必要なのはあきらかで、たとえば、
結果的に無視している殺処分(平成14年度の引取り数等は
約47万頭で、殺処分率は約97%である)の現実にたいしても、
きちんとした態度を(表明しないまでも)決めておくことが
大事です。
ただし、『[1]動物の愛護及び管理の基本的考え方』にある精神
は、法律のように上から下ろす性質のものではなく、私たちの
生活の中からじわじわと積み上げられていくもののようでもあ
ります。
そこからすると、我々の仕事が、実は非常に大きな意味を持って
いるのではないかと、感じています。表立っていなくても、こと
ある毎に周囲にじわじわと与える影響は、小さくはないはずです。
(文責:佐々木守)
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