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LLP動物法務協議会関東ブロック > メールマガジンバックナンバー  > Vol.96

  ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン バックナンバー

動物法務協議会 Presents 〜 Vol.96

http://animallaw.at.infoseek.co.jp/
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◆ ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン        ◆
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 『ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン』は
動物法務協議会が発行する動物関連のメールマガジンです。

 動物に関する裁判や事件、法令改正の情報や
ペットトラブルに関する記事、エッセイ等をお届けします。

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        狂 犬 病 雑 話

 今回も狂犬病について私見を含め、若干の課題を取り上げて
見たいと思います。

 狂犬病は、狂犬病ウイルスを病原体とする、地球上で最も
危険な人獣共通感染症であり、人を含めてすべての哺乳類から
罹患すると言われており、<注:(1)>
日本では、江戸時代に流行したのを皮切りに、その後、数的に
増減はあるものの全国各地で多発していたが、島国であることも
幸いして、検疫制度の確立をはじめ、野犬の捕獲対策の強化や
狂犬病予防法の制定による、飼い主に対する登録制度の確立と
予防注射の義務化を徹底させる等の諸対策により、1956年以降、
ヒト、犬 共に狂犬病の発生はなく、<注:(2)>
世界的にも数少ない清浄国の仲間入りをしております。

<注> 
(1)狂犬病が怖いと言われる理由の主なものをあげました。

  1.発病した場合、100%死亡する言われている。 

  2.血清療法には副作用が懸念される。  

  3.ワクチンの安全性は高まったが、副作用の発生も
   考えられる。 

  4.発症してから、死亡するまでの日数は3日から3週間と
   され、恐水型や麻痺型の病像が現れ、患者のみならず
   周囲の人を恐怖に巻き込む事になる。  

  5.発病までの潜伏期は、1〜3ヵ月が最も多く、
   3年以上に及ぶものもあり、その間不安は
   拭えきれない。

  6.狂犬病が一旦流行すると、根絶が極めて困難である。

(2)日本で狂犬病が発症した事例としては、3件あります。
  ・1970年にネパールを旅行した日本人が、帰国後発症死亡
  ・2006年には、フイリッピンに滞在していた京都市及び、
   横浜市居住の日本人2人が帰国後発症死亡

 清浄国として、引きつずき狂犬病の再発を防止するために、
当面話題となっている諸課題等をいくつか取り上げて見たいと
思います。

(1)犬に対する狂犬病予防注射実施率低下の問題

   犬に対する狂犬病の予防注射率については、
  前回も記しましたが、全国の統計や、全国ペットフード
  協会資料等から見ても、WHOガイドラインの70%を遥かに
  下まわっているばかりでなく、毎年犬による咬傷事案が 
  6,000件も発生しているほか、予防注射の義務は、「犬」
  に対してのみであり、狂犬病の感染源にもなっていると
  言われ、しかも、愛玩動物として人気の高まってきてい
  る「猫」や他の哺乳動物は、対象になっていないなど
  狂犬病発生の危険性を内包している。
  <注:(1)(2)(3)>

<注>
(1) WHOでは、人への狂犬病感染率として、
  犬 82%、猫 10%、牛 1%、狐 2%、その他 5%と
  発表されており、犬以外にも狂犬病感染源が存在し
  ている事を理解しなければならない。

(2) 1900年代に入ってから狂犬病の発生がおさまった
  1956年までの50年間における「日本における狂犬病の
  人と動物(ほとんどが犬)の発生状況」を見ると、
  発生数が平行しており、人に対する狂犬病を防止する上で、
  動物に対する予防の大切さを読み取ることが出来る。

(3) 特に、野生動物のうちコウモリが狂犬病の病原巣に
  なっていると言う記事が目に付いたのでまとめて見た。
  つまり、コウモリは、夜行性動物であり、あまり目立た
  ないが、哺乳類の中では、種の数が2番目に多く、
  個体数では、最も多いと言われている。

  ドラキュラで有名な吸血コウモリのみならず、
  食虫コウモリや、フルーツコウモリなどが主な病原巣と
  成っていると言われる。

  コウモリは唾液のみならず、糞や尿にもウイルスが存在し
  これらが塵として空中を漂う事となる。昼間は、洞窟で
  密集して生活していることから、ウイルスを含む塵埃を
  吸い込む事によって、コウモリ同士に伝播される。

  そのため、コウモがいる洞窟を探索した人が気道感染した
  事例もある。

  特に、コウモリのウイルスは、春先に活発化するため、
  多種動物への感染もこの時期に多いと言われている。

  旅行した際の洞窟等の観光時には、注意しなければ
  ならない病原巣である事を理解して行動する必要性を
  痛感しているところある。

  イギリスでは、英仏トンネルを通ってコウモリやキツネが
  侵入するのを恐れ、対策をとっていると言われている。

  特に、沖縄における 狂犬病予防注射の実施率は、
  資料によれば、2005年度までは、7年連続全国ワーストと
  なっており、マングースを含む数多くの哺乳類が野生化し
  ており、アジアの玄関口としての沖縄における狂犬病の
  発生防止を緊急の課題として沖縄獣医師会でも取り上げて
  おり、その具体策として、2003年から那覇市をはじめ、
  7市町村で、沖縄県内の動物病院が予防接種や登録業務を
  請け負ういわゆる「登録委託事業」を実施しており、
  効果が注目されている。

 今回はこの辺でおわり、次回以降(2)・(3)・(4)・・と
検疫対策や、野犬対策及び、狂犬病ワクチン問題等を取上げて
ゆきたいと思います。    以上

(文責;大内篤一)




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