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ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン バックナンバー |
動物法務協議会 Presents 〜 Vol.59
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◆ ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン ◆
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『ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン』は
動物法務協議会が発行する動物関連のメールマガジンです。
動物に関する裁判や事件、法令改正の情報や
ペットトラブルに関する記事、エッセイ等をお届けします。
───────────── ◆ ───────────── 今回は先天性疾患についてのお話をしたと思います。
「先天性疾患」とは、文字通り、先祖から子孫へ遺伝する
疾患のことです。
犬の場合、この遺伝子が原因かもしれない疾患は、
300〜400種類もあると言われています。
さらに、犬の種類ごとに起こりやすい疾患もかなりハッキリし
ているのです。
どうしてこのようなことがおこるのでしょうか?
そもそもチワワとかプードルなどの犬種と呼ばれるものは、
人為的に作り出されたものなんです。
本来自然に行われる交配や出産を、ペットとしての
可愛さや良さをより強く出させる為に、人間が相手を
厳選して作り出していったのだから当然かもしれませんね。
でもこの「先天性疾患」、未知な部分も多いですが、確実に
減らしていく方法があるんです。
(1)遺伝性の疾患のある犬を交配させない
(2)疾患が出やすい同士(近親や毛の色などがありま
す)を交配させない
方法はとっても明解ですが、このペットブームの中では
かなり難しいことです。特に、(2)には繁殖する者に
深い経験と知識が要求されます。
しかし、スウェーデンでは(1)の方法を徹底したことで、
股関節形成不全という股関節が変形する疾患を、13年かけて
約半分に減らす事に成功しました。
(日本では約46.7%の犬が股関節形成不全と
言われています。)
また、諸外国に比べて先天性疾患への取り組みが大幅に遅れ
ていると言われる日本でも今年は大きな動きがありました。
JAHDという評価機関が行った股関節や肘関節の評価結果
(5段階)をジャパンケネルクラブの血統書に記載することが
できるようになったんです。
現段階では犬の所有者の任意ですが、(1)を実践するため
には大きな進歩ですね。
このような取り組みが進んでいくことで、痛みに苦しむ仔犬や、
心を痛める飼い主さんが一人でも多く減っていく事を願って
やみません。
(文責:鴫原 智美)
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