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動物法務協議会 Presents 〜 Vol．70
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◆ ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン ◆
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『ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン』は
動物法務協議会が発行する動物関連のメールマガジンです。
動物に関する裁判や事件、法令改正の情報や
ペットトラブルに関する記事、エッセイ等をお届けします。
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猿の惑星という映画では、人間が猿の奴隷でした。
実際にそんなことになることはないだろうと思いながらも、
そうなったらどう思うだろうかと、少しばかり、ハッとした
ことがありました。「自分が猿の奴隷にされたら」と
考えたからです。
ドイツ、ライプチヒの進化人類基礎科学研究所では、
犬が言葉を認識する能力を観察する実験が進められていて、
２００４年６月「人間の言葉がわかる犬」の研究報告が
発表されました。
その報告によると、ズザンネ・バウスさんの飼うボーダーコ
リー犬のリコには、２００語の語彙があるとのことです。
子犬の頃のリコは足が悪く、外を思う存分走れなかったため
リコの飼い主は、家の中でできる遊びを考えました。
リコは当初から、飼い主の言うことを理解するのが早かった
ようで、毎朝４０ほどあるぬいぐるみから、言われた名前の
ものをとってくるようになったそうです。
言葉遊びをしているうちに、リコには、物に名前があるこ
とを理解していると、考えられました。
研究チームの実験では、リコが命令されたものとってくる
正解率は９割で、リコは三歳児ぐらいの幼児と同じレベルだ
と判断されたようです。
ボーダーコリー（牧羊犬）は、数百年のあいだ覚えの良い
犬を作るためブリーディングが繰り返され、学習好きで記憶
力が良いとされています。とはいえ「リコのような特別な犬は
確かにめずらしい」はずです。
しかし、今後リコのような能力の高い犬が出てこないとは
いえず、そのような犬達が、私たちと同じような意識を持つ
可能性は、ゼロではないかもしれません。
もしあったとしたら、彼等の意識は、どのようなものになる
でしょうか。それが、猿の奴隷となった人間の気持ちと重なる
ようなことにならなければ良いですが・・・。
リコの話が書かれた、「ドイツの犬はなぜ吠えない？」を
読んで、そんなことを想像してみました。
●「ドイツの犬はなぜ吠えない？」
著者；福田直子さん 平凡社新書
●リコの記事は、２００４年６月１０日、２３時２９分の
Ａｓａｈｉ．Ｃｏｍでも紹介されていました。
文責；佐々木
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