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LLP動物法務協議会関東ブロック > メールマガジンバックナンバー > Vol.69
ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン バックナンバー |
動物法務協議会 Presents 〜 Vol.69
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◆ ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン ◆
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『ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン』は
動物法務協議会が発行する動物関連のメールマガジンです。
動物に関する裁判や事件、法令改正の情報や
ペットトラブルに関する記事、エッセイ等をお届けします。
───────────── ◆ ───────────── 相模川の河川敷に、茅ヶ崎市のスポーツ公園があります。
公園のまわりはゴルフ場ですが、公園自体にも緑が多く、
陸上競技用の400メートルトラック、テニスコートがあります。
天気の良い日は、そこでたくさんの人が楽しんでいます。
ところが、15年ほど前に、その公園にツツガムシがいる
ことが報道されました。驚きでした。そのころ、毎日曜日にその
公園で運動していたし、弁当を食べたこともあったからです。
手元に、上の報道とは別の、新聞の切抜きがあります。※1
以下、その切抜きを引用してみます。
●ツツガムシ病は、ツツガムシ(ダニの一種)の
幼虫が運ぶリケッチアによって起こります。※2
●ツツガムシの幼虫は、山林や野原に生息する
野ネズミなどに寄生します。
●人間が、ダニの一種のツツガムシに刺されると、
リケッチアが体に入って症状が出ます。
●昭和25年以降昭和54年頃まで、患者数は、
年100人ほどでしたが、昭和55年(1980年)
あたりから、患者発生数が急に増えています。
●昭和55年に、212人だった患者数が、
昭和58年には、661人に増えています。
現在患者数は、300人から400人あたりで推移しています。
http://www.pref.oita.jp/13002/bisei/tsutsugamushi/patient.htm
ツツガムシ病は、その発生数からすると、まれな病気です。
そのせいか、症状が出ても、その原因を特定するのに時間がかかる
こともあります。
これは、他の動物由来感染症にもあてはまることがあります。
折に触れて、症例などをみておくと(役立って欲しくはありませんが)
役立かもしれません。
http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/
家畜伝染病予防法、狂犬病予防法、感染症法、検疫法などの
法律は、馴染みのないことが相俟って、私たちの暮らしに、あまり
関係がないと感じられがちです。
しかし、動物由来感染症に深く関連するそれらの法律によって
輸出入の制限、駆除、ワクチン、調査その他の対策がとられるこ
とになります。
動物由来感染症を闇雲に恐れるのは無意味であり、却って害に
なります。しかし、症状原因などを知っておくことは、無意味では
ありません。
※1 新聞の切抜きは、自分でとっておいたものなのに、
新聞名日時を書いていませんでした。
当時とっていたのは朝日新聞ですので、おそらく
朝日新聞だと思います。
また、記事の内容から昭和59年(1984年)で
あることは、わかりました。
※2 リケッチア
大きさはウイルスと細菌の中間(細菌は、ウイル
スより大)。リケッチアは、生きた細胞内に
寄生しない限り増殖できません。
リケッチアによる感染症は一部抗生物質が有効です。
このリケッチアの説明は、平成19年1月30日
(火)にあったセミナー、「人畜共通感染症」の
テキストを、講師の河野さんの了承を得て、
参考にしました。
本文の他の部分を書くに当たっても、同テキストを
参考にしました。
文責;佐々木
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