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ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン バックナンバー |
動物法務協議会 Presents 〜 Vol.55
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◆ ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン ◆
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『ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン』は
動物法務協議会が発行する動物関連のメールマガジンです。
動物に関する裁判や事件、法令改正の情報や
ペットトラブルに関する記事、エッセイ等をお届けします。
───────────── ◆ ───────────── 人間には家系図というものがありますが、血統書とは
その動物版といえます。血統書には書かれているのは犬名、
犬舎名、生年月日、犬種、毛色等々で、両親犬など祖先の
情報は3代から5代について記載されています。
血統書の由来は、19世紀イギリスの競走馬の改良のためと
いわれ、現在の形式は1893年からだそうです。
人気の犬種では近親交配を繰り返すために股関節形成不全、
内臓疾患、難聴等の障害を持って生まれるケースが後を
たちません。近親交配を防ぐため、先祖が一目でわかる血統
書ができたのです。
たとえば、犬の股関節形成不全の70%は遺伝的要素であると
いわれ、疾患犬同士を交配させるとほとんどの子犬が股関節形
成不全となります。
もっとも残り30%は環境的要因(肥満、運動過負荷)が原因だ
そうですので、飼主の責任である可能性もあります。
血統書のトラブルで最も多いのが、業者が発行を申請してくれ
ないというものですが、原因として次の可能性も考えられます。
a)オス犬のDNA登録が完了していない。
b)申請書に記入された両親(オス犬、メス犬)の
名義変更が完了していない
c)ブリーダー・繁殖者の会費切れ
d)交配日・出産日・出産頭数等の誤記入
e)交配月齢が早すぎる(両親犬のうちどちらか、
又どちらもが生後9ヶ月以下のときは血統書の
申請自体ができない。)
知人のショップさんによると「トイプードルの生まれたばかり
のシルバーの子の毛色は、黒としか思えない」そうで、成長す
るまでわからないこともあるようですよ。難しいものですね。
純血種でないと判明したときは契約の解除や損害賠償の請求が
考えられますが、もめている間に子犬は成長して、家族の一員
として愛着がわく場合もあるようです。
減額を請求するのがその解決策としては、いいように思われます。
子犬を返してしまうとその後は売り物にはなりませんので、
「その後」が非常に心配です。
(文責:武藤)
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