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LLP動物法務協議会関東ブロック > メールマガジンバックナンバー > Vol.31
ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン バックナンバー |
動物法務協議会 Presents 〜 Vol.31
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◆ ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン ◆
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『ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン』は
動物法務協議会が発行する動物関連のメールマガジンです。
動物に関する裁判や事件、法令改正の情報や
ペットトラブルに関する記事、エッセイ等をお届けします。
───────────── ◆ ───────────── 犬の咬傷事件による裁判が、目に付くようになったと感じています。
しかし、裁判に備える意識は、裁判が非日常であることもあいまって、
まだまだ希薄です。それでも、裁判の可能性が潜在する以上、意識の
上だけでも、備えが必要になってきているのかもしれません。
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4月17日のウエブサイトで「熊本市の79歳女性が土佐犬に首をかまれ、
失血によって死亡した」ニュースが流れましたが、このような大きな事件
でなくても、犬にかまれたという事件が報道される機会が、多くなってい
るように感じています。
以前なら、少々かまれたぐらいでは、裁判になることは、考えられません
でしたが、今はそうなることも珍しくないようです。
私自身、まだ幼稚園に上がる前に犬に咬まれたことがありましたが、
結局、「ごめんなさい」、「いいえ」で終わったようでした。
けがの具合がたいしたものでなかったことと、咬んだ犬の飼い主が近所の
人で知り合いだったことで、そのような顛末になったのかもしれません。
しかし、仮にそうでなかったとしても(けがの具合にもよりますが)、
当時の世相からすると、私の両親が裁判をすることなど、思いつかなか
ったと思います。
今の実態では、裁判が以前よりも身近になってきているようで、裁判に
依ろうとする人が多くなっているように感じています。
その傾向に対する分析などは専門家にお任せするにしても、私たち一般の
住民は、その傾向があることを意識する必要が増していると考えています。
かつ、裁判に訴えられる立場に立つ可能性についても意識しておくべき
かもしれません。
犬を飼えば咬傷事件の加害者になる可能性もありますし、車を運転すれば
交通事故を引き起こすことも充分考えられます。どちらも、話し合いで解決
できれば良いですが、そうでないこともあるはずです。その結果、裁判で
被告になることもあるかもしれません。もちろん、「被告になったら」と、
やたらに恐れる必要ないにしても、裁判のニュースを聞く機会などに、
その仕組に思いを馳せたり、民法などの法律に触れることは、事件を
防止する意味でも、大事になってきています。
被害にあったとすると、あるいは腹立ち紛れであっても、裁判を考える人は
いると思いますが、裁判に訴えられる可能性を考える人は多くありません。
そして、訴えられてはじめて慌てるのが普通でしょう。
地震に対する警戒は喚起されてきていますが、社会生活のなかの激震にも、
私たちは備えていかなくてはならない時代のようです。
(文責:佐々木守)
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