|
|
LLP動物法務協議会関東ブロック > メールマガジンバックナンバー > Vol.24
ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン バックナンバー |
動物法務協議会 Presents 〜 Vol.24
◆───────────────────────────◆
◆ ◆
◆ ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン ◆
◆ ◆
◆───────────────────────────◆
『ペットトラブル・ペットビジネス強力サポートマガジン』は
動物法務協議会が発行する動物関連のメールマガジンです。
動物に関する裁判や事件、法令改正の情報や
ペットトラブルに関する記事、エッセイ等をお届けします。
───────────── ◆ ───────────── ミナサマこんにちは。
栃木でフェレットを3匹飼っている山崎です。
最近、と言うわけでもないのですが、フェレットをはじめとするウサギや爬虫類など、
いわゆる「エキゾチックアニマル」を購入、飼育されてる方も多いかと思います。
また、4月から1人暮らしを始める方や住環境によっては、
「犬や猫を飼いたいけど、お世話も大変だし、最近流行りのエキゾチックも・・・」
とお考えの方も結構いらっしゃるかと思います。
と、そこで、
「そーなのよ。ワタシ(ウチの子)もそー考えてるのよ」
と思ったミナサマ。
ちょっとお待ちくださいね。もう一度、ゆっくりキチンと考えてみましょう。
例えば、鳴き声もなく壁に穴も開けず、爪とぎもせず散歩もいらない、
おまけに人懐っこく、先に飼われている犬や猫とも仲良くできるフェレット。
ココだけ考えれば、単身の方やお世話に時間を割きづらい方にはもってこいかと
思われるでしょう。
が、しかし。
動物を飼育するという事は、当然ですが良い事ばかりではございません。
ケージ(小動物用のオリ)に閉じ込めてばかりですと、鳴き声以上にケージを
ゆする音が激しく、室内とはいえ遊んであげなければ大変な騒音になります。
また、犬と同じようにフィラリアの危険性もありますので、時期には月に一度
おクスリを与えるのはもちろん、フェレット特有の病気も3歳を過ぎる頃には
発症し始めますので、かかりつけの動物病院は必須です。
しかし、はたしてご近所にエキゾチックアニマルを診療でき、時には施術まで
できる経験豊かな動物病院はあるでしょうか。
犬や猫と違い、「短命だから」と安易に飼育を始める方もいらっしゃいますが、
平均寿命は7〜8年。
アナタやアナタのお子さんが、中学高校専門学校(大学半ば)までの期間を
過ごした時間と同じほど長い時間です。
その期間、責任を持って飼育できますか?
エキゾチックアニマルを取り巻く環境は、現在発展途上と言えます。
正直なところ、専門ショップや一部の店員さん以外、キチンとした知識や経験を
有していないまま販売しているショップもたくさんあります。
その場合、飼い主がトライアンドエラーを繰り返し、その仔と付き合って
いかなくてはなりません。
むしろ、情報が整っている犬や猫を飼育するよりも、種によっては困難が
多いのかもしれません。
現在、捨て犬や捨て猫の問題を目にする機会が非常に多いのですが、同様に
エキゾチックアニマルも飼育しきれず捨てられるという事態が増えています。
こういった事も、安易に飼育を始めてしまったが故のことでしょう。
しかし、それらの動物に関しては、なかなか目を向ける機会も少ないですし、
捨てられたのか野性なのかも普通には分かりづらい事もあり、表面化して
いないだけで、今後大変な問題となってくるでしょう。
今年の2月1日より、外来生物法の第2次規制がスタートしております。
ちなみに我が家のかわいいフェレット。
現在は規制対象外ですが、見事に「要注意外来生物リスト」に載っております。
あんなにもカワイイのになぜ・・・。
意見は様々ですが、
「エキゾチックアニマル=キケン」
ではないことだけは確かです。
しかし、飼育している人が、責任と知識ある飼育を続けていかなければ、今後も
エキゾチックアニマルの飼育は困難な状況が進んでゆきます。
以前、日本中で 「カミツキガメ=キケンなだけ」 となってしまったかのように。
犬や猫と同様、「いのち」ある動物を飼育している以上、動物と人が楽しく暮らして
いけるよう、飼育をする前に良く考え、また飼育してからは責任を持って向かい合って
行きたいものです。
と、今回はちょっとしたエキゾチックアニマルコラムでした。
(文責、山崎竜)
LLP動物法務協議会関東ブロック | 動物関連セミナー | 動物事業コンサルティング
動物関連講習会講師派遣 | 出版物企画・販売 | 動物関係法令集
お役立ち書籍 | お役立ちリンク | 組合員名簿 | 事務局案内 | お問い合わせ
|